手話を使う人を見かけない理由

手話人口は何人?
手話人口は何人?

手話講師をやっていると、以下の質問が時々寄せられます。

 

「手話を使っている人、どのくらいいるんですか?」

「手話を使ってみたいけど、使う場がないんです」

 

英語もかつて、国内では珍しい言語の一つとして見られていました。

 

今は外国人が普通に歩いている町になっていますが、かつては「背が高くて目が青くて日本語を話せない、英語で話す人」という見方が多かったと思います。

 

外国人のエッセイを読んでみると、日本に来たばかりの頃は珍しそうに見られていたけど、今は受け入れてくれるので暮らしやすい、という綴りもありました。すべての外国人がそうとは限らないですが、何事も最初は「珍しい」存在から始まり、やがては普通の情景の一つとして変わっていく。

 

これは手話においても同じことがいえるようです。

特に、手話を生活の言語として使って生きていた高齢者(耳が聴こえない)からの話では、「昔は手話を使おうと思うと、知らないおじさんに手を叩かれたもんだよ。それに比べたら今は誰も何も言わない。本当に社会は変わった」と。

 

時代の変化とともに、手話もメディアに取り上げられるようになり、NHK番組では手話教室として紹介されています。

 

そんな中で、手話を学び始めた人やこれから始めようとする人からは上記の質問が寄せられます。

ネイティブである講師からは「目の前にいる」「手話サークルに行けば分かる」と答えますが、実際に手話を学んでいる人の経験話を伺ってみると、「今までは手話のことは全く分からなかったけれど、一旦関心を持ってみると町の中に手話を使う人を見かけるようになった」。

 

何かを始めることにより、その「何か」に関する情報が以前より集まるようになったり、人脈が広がったりするのと同じように、手話も、一歩踏み出すとそこには手話を使う人、手話にまつわる話が次から次へと出てくるようになると思います。

 

手話を学ぶみなさんを応援しながら、今日も教室を開催しています。