
先日、飛行機で旅行に出かけたときのこと。
ちょうど私が座った席の一つ前にカップルか夫婦かどちらか分かりませんが、男女がいました。
座席に座ってふと前の方を見ると、何となく会話の内容が頭に入ってきました。
聴者でいえば、「自然に耳に入ってくる」という状態かもしれません。
私はろう者なので、耳に入ってくるといっても全く聴こえないので、経験がないです。
でも「今、会話の内容が分かったのはどうして?」と一瞬、不思議に思ったら、目の前にいる人が手話で会話をしていました。
一人は聴者、もう一人はろう者のようでもありました(見た目で判断することは難しいですね)が、
流暢な手話で会話しており、つい見入ってしまいました。
これはもしかしたら、聴者でいえば「聞き耳を立てる」のと同じなのでしょうか。
ただ、ずっと見続けてしまうと「盗み聞き」になるのでフライト中は読書したり、窓際を見るなり視線をそらしていました。
それでも目の前で手を動かされるとつい気になってしまう!?
旅行していると、時々そんな場面に遭遇します。学習者の方からも、「この前、バスに乗っていたら手話している人を見ました!」という話が出てきます。
「聞き耳立てる」ならぬ「見る目立てる」(そんな日本語はないですが)ということでしょうか。
数十年前に比べ、格段と手話に対する見方が変わってきたことは良いことかもしれないですね。