小学校にお邪魔して、子どもたちと手話を通じて交流する機会がありました。
あらためて、子どもたちの感受性の強さや、素直さを感じるとともに、
大人とはまた違った子どもの視点に触れることができるとても良い時間でした。
子どもたちは、手話に初めて触れる子が大半だと思いますが、
私が表した手話を素直に、手を動かして真似をしていました。
私が驚いたのは、たとえば「卵焼き」をどうやって耳の聞こえない人に伝えるか?
子どもたちは、卵を割る動作の次に箸で卵を溶く仕草、火にかける動作も
上手く表現できていて、本当に驚かされました。
みんなに聞くと、「お母さんの料理を見ているから分かる」と言っている子もいて、
豆腐へどういうふうに庖丁を入れるのか、ハンバーグはどうやって作るのか、
など本当に私たち大人が見ている視点とは違う視野でものを見ているのだと実感しました。
子どもたちの感受性豊かな頃に、聴覚障害者のみならず、様々な人やものに触れることは、
本当に人格の形成に大きな影響があるのではと最近感じています。
自己と他人との違いを前向きに、また客観的に捉えられることができたら良いなあと思います。
大人の視点と子どもの視点を持つことで世界を広く見たいものです。