手楽来家にとっての「社会参加」

「障害者に社会参加の機会を」

 
障害福祉に携わっていると、上記の言葉をよく耳にします。
社会参加とは何でしょうか。
 
手楽来家にとって、社会参加というのは、「働くこと」だと思います。
働いて収入を得るとき、そこには必ず「他者」が存在します。
「他者」のために労働力を提供し、「他者」から労働対価をいただき、初めて収入になります。
 
手楽来家のメンバーたちは、施設外の「他者」との関わりを通して、労働対価を得ています。
 
最近は、単なる労働力提供だけではなく、手話を学びたい、聴こえない人にもこういう仕事はできるのではないか、と「他者」からのアプローチを受けることも増えてきました。
 
社会参加=他者との関わり、を考えると、聴覚障害者当事者は、単に待っているだけでは理解は広まらないし、もっと開放的になってもいいのではないかと思います。
 
ただ、コミュニケーションの面で「日本人は全員、日本語ができる」という暗黙の常識によって、お互いを分かち合うまでかなりの時間を要します。
手楽来家では、聴者職員が間に入り、両者が一歩を踏み出せるようにサポートしています。
 
今、大学や専門学校では冬期休暇に入り、手楽来家には数名の学生ボランティアさんが来ています。
 
ボランティア学生が来て、関わりを持つことも、手楽来家のメンバーさんにとっては社会参加の一つに。
ボランティア学生にとっても同様で、「他者」との関わりを通して、自分とは違う人と一緒に働くことを経験。
 
その経験を経て、多様な人と一緒に働くことの基本を身につける、ということが期待できます。
 
手楽来家はもっと社会との関わりを増やし、聴こえないことの理解啓発を進めながら、聴者との関わり方を学習できる場にしていきたいとも思っています。
 
今年も残りわずかになりましたが、今後ともよろしくお願いいたします。