大きなテレビ

今年もよろしくお願いいたします。

 

先日、お正月の過ごし方について

ろう者と話をしていたらテレビの話題になりました。

何の番組を見たか、誰が出ていたか、などの内容でしたが、

「テレビは大きい方が良い」という発言に、他のろう者たちも同意していました。

 

私もろう者なのですが、テレビの大きさについてあまり考えた事がなかったので

理由を聞いてみました。

 

「だって、顔が大きく見えた方が良いでしょう」

「手話通訳が見えないと困るからね」

 

番組によっては、右下(左下)画面に手話通訳がワイプとして出ています。

それがあまりにも小さいので見にくい、ということでした。

確かに手話は「視る言葉」なのですが、画面が小さいようでは困りますね。

 

聴者に置き換えて考えてみると、

「声が小さくて何を言っているの?わかりにくいわね」ということで、

テレビの音を大きくする。

 

きっと、そういう感覚で、ろう者たちにとっては「テレビの画面を大きくすれば

少しは分かるかも」という見方なのかもしれないです。

 

もう一人のろう者は、

「それもそうだけど...

ドラマとかで(出演者の)顔が大きいと口も読めるよね」。

 

口の形を読み取る(読唇術)ことで、何を言っているか理解できるからという意味ですね。

 

今は字幕が入る番組が多いですが、字幕は「日本語」。

 

でも、口の形から出てくるのは「日本語」。

 

それでも、敢えて口の形を読もうとするのは、

表情も一つの情報としてセットしているからなのかもしれません。

 

また、口の形を読み取る訓練を幼い頃にやっているからこそ、

その癖が自然に身に付いているからかもしれないですね。

 

日常生活では、手話を使って雑談するろう者たち、

今まで知らなかった価値観に気付かされました。