口話(こうわ)、と聞いて思い出すことはなんでしょうか??
ある映画で敵の金髪美女が読唇術を使って遠くにいる主人公が何を言っているか読み取るというシーンを観たことがあります。
すごい!かっこいい!と思って観た覚えがあります。
口話は口の形を読み取る、ということです。
実際はどうでしょう?
ろう者にも読み取りが得意な人、不得意な人がいます。
ろう学校で習ったからといって誰でも読み取れるわけではありません。
反対に読み取りやすい口形の人ばかりでもありません。
以前、某企業にいたときの上司はほとんど口形が変わらない人もいました。
どの国の言葉にも、同音異義語というのがあります。(私は日本語しかわからないので外国語の細かい発音まではわかりませんが)
手話にも同音、ではなくて同手話?になりますが同じ手話で違う意味を持つものもあります。
例えば「夏」「暑い」、「火」「火曜日」、「黒」「油」などなど・・
また、ひとつの手話で似たような意味を持つものもあります。
例えば、「都合」「たまたま」「偶然」「タイミング」「事情」
これらは同じ手話で表すことができます。
これを区別するにはどうしましょう?
これを口話で伝えます。もちろん、その時その場面に合った手話に変えることもできるかもしれませんが、
自分がする手話に合った単語を言葉(口形)にする、というのも大切になってきます。
ろう者の中には手話と口話どちらも見ている、という人もいます。
手話だけで伝えようとしたとき「口話が見えなかったからもう一回」と言われたことがあります。
聴者は「聴こえない人=手話ができる人」という考えを持った人が大半だと思います。
口話も手話も使って、より良いコミュニケーションができる環境作りを目指し
ろう者に対する理解をもっと広げていかなければ!と感じる日々です。
口話しりとり、ぜひやってみてください!
音声なしでしりとり、結構わからないものです。