お昼休み、ごはんを食べながらの20代ろう者たちの会話です。
A君「将来1人暮らしをしたい?」
B君「いつか家族がみんな亡くなったら1人暮らしになる。」
C君「B君が1人暮らしするのは心配だ!聴導犬と住んだほうが良い!」
と強く主張。
B君は聴導犬のことは知っているものの、自分が一緒に住むとは考えてもみなかった様子。
同じ机にいた私に
A君「聴導犬は買うの?いくら?」
の質問に私もそれほど知識を持ち合わせていませんが、まず簡単にそのへんで買えるものではないこと、もし買えても買っただけでどうにかなるものではないこと、合う犬を探して、半年以上の訓練、いろいろな適性検査もして、一緒に住む訓練もしないと住めないよ、と伝えました。
3人とも買えばいいと思っていた意外そうな顔。
日本にはまだ聴導犬が少なく、聴覚障がいを持った方にまで情報が届かないことも普及しにくい理由かもしれません。
今日本にいる聴導犬は50頭いるかいないかくらいだそうです。ちなみに盲導犬は1,000頭以上、介助犬は60頭以上います。
聴導犬の普及と同時にいつか1人暮らしをしたい!という若者たちを見て
もっと広く物事を学ぶ場を作らなければ!と思う出来事でした。