ソチでのオリンピックが終わった今、パラリンピックが始まろうとしています。
いくつもの感動ドラマを生んだオリンピックですが、手話の世界では一部、
コーダがメダルを取り、手話で感謝の気持ちを親に伝えていたことが話題になっていました。
コーダ(CODA)というのは、聴こえない親を持つ聴こえる子どものことを指しています。
聴こえない両親から生まれる子どもの90%が、聴者ともいわれています。
コーダの方と話していると時々、知らない手話が出てきます。
ホームサインと呼ばれる手話ですが、家族の中でしか使われない手話が存在しています。
これはろう者同士にもよく見られます。手話を使っていても通じないことは、日常茶飯事です。
先日、手楽来家のメンバー(高齢のろう者)と話をしていたときのこと。
「そういえば、○○のこと、新聞に載っていたよ!」と話すのですが、
私には、○○の部分の手話が読み取れなかったので何度も聞き返しました。
利き手で、親指と小指を立てて「電話」というジェスチャーのような感じで、
利き手を下にさげます(手のひらは、内側へ)。
「3月3日だからね」という話で、ピンときました。
でも、ピンときたものが、合っているかどうか不安だったので、新聞を持ってきて確かめてみました。
(最初から新聞で確認すべきでした・・・)
答えは「ひなまつり」。
やっぱりそうだったのかーと思ったのですが、
お内裏様とか、雛人形が並んでいることを具体化した手話なので、腑に落ちた想いがしました。
ひなまつりは、手話講習会の中ではなかなか出てこない単語の一つでもあります。
手楽来家は毎日ろう者、難聴者が集う拠点なので、
生活の中で何気なく使われる手話を目にするチャンスがあふれています。
生きた手話を学んでみませんか。
もうすぐ春になる頃、新しいことを始めてみたい!という方もいらっしゃると思います。
ぜひ手話にもチャレンジしてみてください。